2月14日、横浜市鶴見区民文化センター・サルビアホール(音楽ホール)にて開催された《鈴木皓矢 無伴奏チェロリサイタル【パブロ・カザルス生誕150年によせて】》は、おかげさまで多くの方にご来場いただき、無事終演いたしました。
本公演は、パブロ・カザルス生誕150年という節目にあたり、カザルスという存在を直接“作品”として扱うのではなく、彼の音楽的遺産がどのように受け継がれ、広がっていったのかを、無伴奏チェロのレパートリーを通して照らし出そうと企画したものです。バッハ《無伴奏チェロ組曲》第1番を核に、カザルスの弟アンリク・カザルス、そしてカザルスの影響圏にあったバルセロナ(カタルーニャ)の作曲家たちの作品、さらには現代作曲家ジュゼップ・マリア・ギシュ《7つの俳句》までを並べることで、歴史の“空白”を埋めつつ、現在へとつながる一本の線を描きたいと考えました。
そしてその構想に、演奏者・鈴木皓矢さんが見事に応えてくださいました。バルセロナに学び、カタルーニャの文化的背景を肌で知る鈴木さんのチェロは、作品を「解説する」のではなく、音そのものの説得力で語り、各作品の距離感や輪郭を自然に立ち上げていくようでした。
会場となったサルビアホール(音楽ホール)は、弦楽器の響きが際立つ、こじんまりとした素晴らしい空間です。無伴奏という形式では、ホールの鳴りそのものが音楽体験を大きく左右しますが、この日は、チェロの厚みと遠近、微細なニュアンスまでが立体的に浮かび上がり、集中して聴くほどに“音の奥行き”が開けていく感覚がありました。
ご来場くださったお客様の“生の声”を、許可をいただいたうえで以下にご紹介しております。ぜひご覧ください。
昨日は「鈴木皓矢 無伴奏チェロリサイタル 《パブロ・カザルス生誕150年によせて》」に。
パブロ・カザルスの作品は一つもなく、Bach無伴奏チェロ(カザルスと言えばこれ)と、カザルス弟をはじめカザルスの影響があったバルセロナの作曲家の作品を、バルセロナで学んだ鈴木皓矢さんのチェロで。
さらに会場は、弦楽の響きが最上級であるサルビアホール。企画としてこれ以上にない完璧なもので、それに応えた見事な演奏が繰り広げられた。
サルビアホールで聴くチェロは、体感的には想像より1.5倍くらい鳴り響く。そして微細なコントラストや現代作品の微弱な特殊音響も効果的に耳に届いてくる。(鈴木皓矢さんはお父様である鈴木輝昭さんのチェロ作品を手掛けるなど、現代作品にも精通していらっしゃるのである)。
いやー、得難い体験をした。素晴らしすぎる!
あとは、こういう素晴らしい企画を「これはすごいことが起こるに違いない」と想像できる聴衆がもっと増えることである。





