お知らせ

ホーム » お知らせ » 髙橋望 ピアノリサイタル レポート

髙橋望 ピアノリサイタル レポート

髙橋望ピアノリサイタル《バッハ・エッセンシャル vol.2》が無事終演いたしました。

ご来場くださった皆さま、そして日頃から応援し、この公演を見守ってくださったすべての方々に、心より御礼申し上げます。

当日は、事前予約だけでなく、当日券で足を運んでくださった多くの方々にもご入場いただきました。
「今日は聴きに行こう」と思ってくださったその瞬間の気持ちが、公演を支えてくださったことに、深い感謝を覚えています。

前半は、アリアからインヴェンション、「主よ、人の望みの喜びよ」や「G線上のアリア」などの小品を“ノンストップで”めぐる特別な構成。
後半は、イタリア協奏曲とパルティータ第2番という名曲二作。

髙橋望さんのバッハは、各曲を点ではなく線としてつなぎ、静けさと躍動、構築と歌心が同じ呼吸の中で響いていく──
まさに“バッハの多様性と寛容”を一夜で体験する公演となりました。

終演後、
「音の流れの中に身を置いたような感覚でした」
「バッハの曲同士がこんなに自然につながるなんて」
「第二部が始まった瞬間の空気が特別でした」
など、多くのお声を頂戴し、主催としてこれ以上ない喜びを感じております。

今回の公演が実現したのは、髙橋望さんの深い研鑽と音楽への誠実さ、そして何より、皆さまからの温かなご支援と関心があってこそです。

本当にありがとうございました。

ご来場くださったお客様の“生の声”を、許可をいただいたうえで以下にご紹介しております。
ぜひご覧ください。


ゴルトベルク変奏曲のアリアは、これまで何度ともなく聴いた高橋望の演奏とは違っていた。一音ごとに余すところないほど丁寧に音を奏で、装飾音が流れを間欠に止めながら清流を流すアンシメトリックな呼吸に感じられ、清々しい高音は天のコラールを響かせていた。

バッハのエッセンシャルはどこにあるのだろうか?

高橋望が弾くバッハのアリア、ポロネーズ、ジークを比較聴きながら、バッハとは典型的なB型気質ではないかと思えてしまった。

高橋望はバッハの寛容と多様性と言うが、バッハは当時音楽的先進国であったフランス、イタリアからもたらされた新風の楽譜から音曲を吸収して自らの作曲に取り入れた。

バッハのB型的な気質は、彼の興味と感性が身勝手に赴くままに世界各国の新風の楽譜を漁り、自宅のグラヴィーアの鍵盤の上で旋律を自在に再現していった。

バッハは偏屈な音の遊びに長け、孤独で傍白的な旋律を奏でるのを良しとしたのではなかろうか。

イタリア協奏曲は、高橋望の演奏が素晴らしかった🎶

バッハのひとりオペレッタとでも言うようなイタリア協奏曲は、楽譜から音楽世界を構築するバッハの孤独の営みの結果ではないだろうか。

パルティータ第2番は、いかにもバッハの旋律だ。

バッハの旋律とは、ひとり孤独のうちに奏でられる偏執狂的な音の構築であり、遊びに長けた装飾音の散らばりである。

もしかするとバッハの音楽は、バッハのB型気質の偏屈さが音楽における遊びの世界を拡げた結果と言えるし、バッハは当時としては遊び心溢れるB級音楽を限りなく追求し、現代に残る偉業な音楽を残した偉大な作曲家と言える。


情報公開

情報更新