今年1月、東京でのソロリサイタルで聴衆に鮮烈な印象を残したピアニスト、サラ・デイヴィス・ビュクナー。その待望の再登場となる今回の舞台は、銀座ヤマハホールです。
モーツァルト、ウェーバー、ショパン――今回のプログラムは、3人の作曲家を通して、ピアノ音楽がより豊かに、よりドラマティックに花開いていく流れをたどる、魅力あふれる内容です。静けさの中に揺れる心の陰影、きらびやかな技巧、そして深く大きな音楽のうねり。それぞれの作品が異なる表情を見せながら、一つの物語のように響き合っていきます。
なかでもウェーバーのピアノ・ソナタは、演奏機会の少ない貴重な作品です。華やかで劇的な魅力に満ち、ショパンへとつながる新しい時代の息吹を感じさせてくれることでしょう。そして最後に置かれたショパン《ピアノ・ソナタ第3番》は、詩情と力強さをあわせ持つ壮麗な傑作。この日の締めくくりにふさわしい、圧倒的な存在感を放ちます。
卓越した技巧と豊かな表現力を兼ね備えたサラ・デイヴィス・ビュクナーだからこそ実現できる、特別で華やかな一夜です。
