昨日、【大瀧拓哉 ピアノ・リサイタル 構築と抒情 ― 対位法の系譜をたどって】は、無事に終演いたしました。
ご来場くださった皆さま、本当にありがとうございました。
今回のプログラムは、バッハ、ベートーヴェン、メンデルスゾーンへと連なる「対位法」の系譜を軸にしたものでした。
ただし聴いていただきたかったのは、単なる書法としての対位法だけではありません。
フーガへ向かう前段、そしてそこから立ち上がるモチーフに、それぞれの作曲家の個性がどのように現れるのか。
その比較の面白さも、昨日の演奏を通して確かに伝わったのではないかと思います。
なかでもメンデルスゾーン《6つの前奏曲とフーガ》全曲は圧巻でした。
容赦ないほど高度な技術を求める作品を、大瀧さんは鮮やかに受け止め、感動的なドラマとして聴かせてくださいました。
最後の音のあと、残響に重なるように響いた熱い拍手。
会場全体が、音楽の充実をそのまま受け止めた瞬間だったと思います。
ご来場くださったお客様の“生の声”を、許可をいただいたうえで以下にご紹介しております。ぜひご覧ください。
大瀧拓哉さんのサロンコンサートに行きました。
前半のバッハ、ベートーヴェンは堅実で奥行きのある演奏が素晴らしく、後半のメンデルスゾーンは驚きでした。
メンデルスゾーンの「6つの前奏曲とフーガ op.35」は、なんといっても短調の哀愁美あふれる旋律がすごく好きでしたが、その後のドラマチックな展開、無言歌のような豊かな歌心、と他のメンデルスゾーンの曲をも思わせる、いろいろな要素から構築された美しく壮大な曲で、素直に感動いたしました。40分以上かかる大曲でしたが集中して聴くことができ、生演奏で聴くことができて本当に幸せでした。
2年前にバッハとメンデルスゾーンゆかりの街であるライプチヒを訪れて以来、バッハとメンデルスゾーンの関係性に興味を持っていたので、今回のプログラムを知った時から、難しいことはわからないまでもとても楽しみにしていました。
大瀧拓哉さんの演奏はこれまでに、あの「ジェフスキの不屈の民」の他、バッハ、ドビュッシー、ショパンの有名な作品も聴く機会がありましたが、お手本のようなきれいな手の形や流麗な指捌きから紡ぎ出される美しい音色と知性的な音楽性が素晴らしく、レパートリーの幅広さに驚かされます。
終演後に直接感動を伝えられてよかったです。



