こんなにも豊かな響きが、あった。
19世紀のヨーロッパで広く親しまれた鍵盤楽器、ハルモニウム。その素朴で柔らかな音色には、聴く人の心を穏やかにし、ピアノやチェロの響きをも優しく包み込む、不思議な魅力があります。
今回ご紹介するのは、ハルモニウムの普及と発展に大きく貢献したドイツの作曲家、アウグスト・ラインハルト(1831–1912)。楽器本来の音色の美しさを大切にした彼の作品は、親しみやすさと洗練された音楽性を併せ持っています。
プログラムは、ハルモニウムの独奏からピアノとの二重奏、そしてチェロを加えた三重奏へ。異なる編成を通して、この楽器が秘めた豊かな表現力を味わっていただきます。
出演する西澤央子、蓜島啓介、山根風仁は、それぞれに共演経験や長年の親交があり、互いの音楽をよく知る3人。その信頼関係から生まれる室内楽も、今回の大きな聴きどころです。
心が静かになり、自分自身を取り戻すようなひととき。今だからこそ、こんな音楽に耳を傾けてみませんか。
