20世紀を代表する音楽家、パブロ・カザルス。
その名はチェリストとして広く知られていますが、作曲家としての作品に触れる機会は、いまなお多くありません。
本公演では、その知られざる「作曲家としてのカザルス」に光を当て、
祈りと詩情に満ちた音楽世界を、親密な空間でじっくりとご体験いただきます。
演奏を担うのは、バルセロナで長年活動し、サグラダ・ファミリアの専属オルガニストも務めるピアニスト鈴木羊子と、
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団首席ヴァイオリン奏者として活躍する山本佳輝。
この二人によって立ち上がるのは、20世紀前半のバルセロナに息づいていた、豊かで気高い芸術の気配です。
プログラムには、カザルスのピアノ作品やヴァイオリン・ソナタに加え、
同時代の作曲家エドゥアルド・トルドラによる《6つのソネット》を取り上げます。
名曲として広く知られたレパートリーとは異なる、静かに心の奥へ届く音楽。
それは技巧や華やかさではなく、人の内面にそっと寄り添う響きです。
紀尾井町サロンホールという親密な空間で、音楽の本質と静かな感動に触れるひとときをお届けします。
