はじめの音が放たれてから、最後の音が消え入るまでの70分間―
拍手や休憩を挟まずノンストップで演奏され、ひとつのテーマを描き出すプログラム。
短編映画を観るように聴いていただけたら、という思いで制作している〈倉田莉奈 コンセプチュアル・リサイタルシリーズ〉は、第5回を迎えます。
今回のプログラムは、愁いを帯びたフランクのオルガン曲「前奏曲、フーガと変奏曲」(バウアー編)、そして優しく光を放つベートーヴェン「ピアノソナタ第30番 作品109」を軸にお届けします。大切な人を想う、穏やかな明日を待つ、そんな日々の小さな「いのりのおと」を皆さまと分かち合えたらと思います。
2年間で全5回、を想定して昨年スタートしたこの「コンセプチュアル・リサイタル」シリーズ。
第1回「nostalgia」第2回「花言葉」第3回「こわれる」第4回「旅路」と、それぞれ違ったコンセプトで、一曲も重複することなくプログラムを組んできました。
今回で一区切りということで、暫定最終回、全力で取り組んでおります。
今までいらしてくださった方も、聴き逃してきたけどちょっと覗いてみるか…という方も、どなた様も歓迎です。
心を尽くして曲と向き合いながら、お待ちしております!✨
(倉田莉奈)
10/19(木) 19:00開場 19:30開演
鶴見・サルビアホール(音楽ホール)にて
program
アルヴォ・ペルト : アリーナのために
フランク:前奏曲、フーガと変奏曲(バウアー編)
フォーレ:舟歌 第12番 変ホ長調
モンポウ:歌と踊り 第9番
ラヴェル:鏡より『悲しき鳥たち』
ミュライユ:別離の鐘、微笑み
梶谷修:風に・・・波に・・・鳥に・・・
シューベルト:アダージオ ホ長調 D612
ベートーヴェン:ピアノソナタ 第30番 ホ長調
一般4,000円 学生2,000円 [リピとも割あり]