徳永真一郎 & 松田弦 ギターリサイタル「在りし日の歌」


昨年に引き続き今年もこの実力派ギタリスト2人のデュオ・コンサートを開催します。
しかも今年のメインは、傑作&難曲のセルジオ・アサドによる組曲『夏の庭』全曲です!
相米慎二監督の同名映画のサウンドトラックとして作曲されたこの作品は、映画の世界をさらに高めていましたが、音楽単体で聴いてもとても聞き応えがあります。
その他、シューマン『子供の情景』、武満徹『どですかでん』、モリコーネ『ニュー・シネマ・パラダイス』と、どれもかつてあった風景を思い起こさせる作品を集めました。
静の徳永さんと動の松田さんと言ったら、実はその風貌の話でしかなく、それぞれの音楽を正しく表してはいませんが、それでもお互いの異なるキャラクターが重なると、相乗効果でその世界が格段に豊かになる様は見ていて圧倒されます。
ギターファンはもちろん、音楽ファンであれば聴いて損はありません!それどころか普段音楽を聞かない人にもオススメできます。
是非是非いらしてください!
【プログラム】
・武満徹/鈴木大介編:どてすかでん
・シューマン/柴田健編:子供の情景
・モリコーネ/鈴木大介編:ニュー・シネマ・パラダイス
・セルジオ・アサド:組曲「夏の庭」
入場料:全席自由4,500円(ペア8,000円)
日時:8月26日(土) 午後2時開演
場所:横浜鶴見区民文化センターサルビアホール音楽ホール
ご予約・お問い合わせ:みのりの眼
①お名前、②人数、③お電話番号をお知らせください。折り返し予約完了のメールをお送りします。
なお、本公演は当日受付で現金での入場料の精算をお願いしています。
Coming Soon!
毎年好評をいただいています年に一度の代官山ヒルサイドプラザでの山田穣スペシャルクインテット!
今回は、日野皓正グループのメンバーとしての活躍でも有名であるアルトサックス奏者、多田誠司を迎えます。
今回もまたここでしか聴けない編成と演奏で皆さまに楽しんでいただきたいと思います。
普段ジャズに親しみのない方でも大丈夫!むしろそんな方にこそ聴いていただきたいとっておきのコンサートです。
ドリンク片手に気楽な気持ちで楽しんでみてください。
きっとジャズの魅力に気づいていただけるものと思います。
2023年11月5日(日) 午後4時開演(午後3時30分開場)
代官山ヒルサイトプラザ
全席自由 一般:4,500円(ぺア:8,000円)ワンドリンクサービス
Coming Soon!
人にはその人が存在するだけで発生してる、何か渦のようなものがあり、それが大きくて強いと、他者をも巻き込む影響があるのではないかと思う。
その渦が持つ質と力はまた別物で、どんなに良質でも訴求力の弱いもの、強力でもなんだか下品で俗っぽいとか、そんな感じで。
倉田さんの演奏会は回を重ねる毎に、どんどんとその渦の強さが増している。
彼女の持つセンスの良さ、ハウブロウな趣味と繊細さ。
むしろそれが仇となって、聴く人を選び、多くの人にはその良さが伝わりにくいのではないかという危惧は杞憂だった。
クープランもバッハもそんな力強さを持って始まる。
グラナドスの『アンダルーサ』は個人的に子供の頃から大好きな曲。
激情のまま突っ走る主題にくらべて、優しく甘い中間部を退屈に感じることも多い曲だけれども、彼女の演奏だとここが一番輝く。
なんと優しく繊細な。
そこで潮目が変わり、おそらく彼女の持つ良い資質が最も発揮される繊細でアンニュイな曲が続く。
ドラージュの『夏』にはフランス語の歌も入るのだけれど、力みなく自然で、私にはブリジット・フォンテーヌの『ラジオのように』を思い起こさせた。
自然の風や細波のように、あるべくして生まれて、そして流れて消えてゆく。
この日の2度目の潮目の変化はブラームスだろう。
流暢にフランス語を話す人のドイツ語。
違う言語を話すことを意識するのと同じで、ピアノの音も表現もはっきりと変化する。
そしてこの日の山のシューベルトのソナタ。
アンコールの坂本龍一では再び歌が。
ジブリ映画で宮崎駿は、専業声優の媚びた感じを嫌い、俳優を声優として採用するという話を思い出した。
倉田さんの歌には専業歌手が持つ力みがなくて、自然で美しい。
そんな魅力がある。
いつもながら選曲と曲順が一つの優れたアートになっている。
どんな曲であろうとも、たった一音が鳴っただけで聴く人を魅了し、その一瞬から惹きつけて止まない演奏家も、過去や未来、世界のどこかにはいるだろう。
だけれども、コンサート全体のコンセプトや構成、その流れと演出、演奏者の持つ資質をフルに活かす表現芸術であること。
それをここまでの完成度でプロデュース出来る演奏家は、そうはいないのではないかと思っている。
文責:前原麗子
毎回定めるテーマに従ったメインの作品、そしてそこへと至る前奏曲のように並べられた小品たち。それらを連続してピアニスト倉田莉奈が一気に演奏する、他にはないリサイタルシリーズ。
その4回目となる今回のテーマは「旅路」、メイン曲はシューベルトの残した最後のソナタ、その他クープラン、グラナドス、ドラージュ、ベリオ、ブラームスなどの小品で構成されたプログラムです。
70分間聴き続けたときにあなたの心に湧き上がるものは一体?ぜひ体験しにいらしてください!
【プログラム】
・クープラン : クラヴサン曲集より「シテール島の鐘」
・バッハ:フランス組曲第6番より「クーラント」
・グラナドス : スペイン舞曲集より「アンダルーサ(祈り)」
・ドビュッシー : 前奏曲集より「アナカプリの丘」
・ドラージュ : 7つの俳諧より第7番「夏」
・木下牧子 : 9つのプレリュードより第2番
・ベリオ : 6つのアンコールより第3番「水のピアノ」
・ブラームス : 間奏曲作品117-2
・シューベルト : ピアノソナタ第21番 D.960
全席自由 一般4,000円/ 学生2,000円/ リピとも割
日程:2023.6.14(水) 19:00開演(18:30開場)
場所:鶴見サルビアホール音楽ホール
<プログラム>
1 バッハ 平均律クラヴィーア組曲 第1番 前奏曲
2 ライヒ ニューヨーク・カウンターポイント
3 ライヒ シックス・マリンバ・カウンターポイント
4 ライヒ ナゴヤ・マリンバ
5 バッハ リュート組曲
6 ペルト カントゥス ~ ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌
7 バッハ 無伴奏チェロ組曲 第5番 前奏曲
8 ペルト フラトレス
9 ディヴィス パール・グラウンド
10 ペルト 鏡の中の鏡
<演奏者>
加藤訓子